JDKハルヤ 〜性同一性障害のモデル〜
「私は、ハルに初めて会った時から、大好きでした。
高校生の頃、一度だけハルに聞かれたことがあります。
リエはハルのことが好きなのか、と。
私は少しだけためらいましたが、素直に答えました。
好きだと。私は女として、蓮井ハルヤというヒトが大好きだと。
それは、私にとって初めての告白でした。
ずっと好きだったヒトは私を友達として見ているのがわかっていました。
だから、だからこそ、私はハルを大好きなまま、今この場所にいます。
ハルの幸せを誰よりも望んでいる私の幸せはハルの笑顔です。
中学生の頃からずっと、ハルの笑顔が見たいと、一人占めしたいと思ってました。
高校の時は少しだけ距離を置いていましたが、私はやっぱりハルが好きで大好きで、どんな時も一緒にいられるようにメイクを勉強しました。
今日もメイクをさせていただいて、やっぱり大好きでした。
諦めるとか、忘れるとか、そんなことはできません。
だって、私の全てはハルのために存在しているからです。
今日、この日を境にハルはナツキ君のお嫁さんになります。
ずっと、ハルがなりたかった花嫁姿を私は少しでも手伝えて、とても幸せでした。
これからは、一番の親友としてハルとナツキ君が幸せな姿をそばで見守っていきたいと思います。
―――8年分の片思いをやっと打ち明けられてすっきりしました。ありがとうございました」
リエの、一番の親友だと思っていた彼女の本心がアタシの涙を誘う。
笑顔のままぽろぽろと涙を流すリエがアタシを見ている。
アタシはそんな彼女を抱きしめる。
高校生の頃、一度だけハルに聞かれたことがあります。
リエはハルのことが好きなのか、と。
私は少しだけためらいましたが、素直に答えました。
好きだと。私は女として、蓮井ハルヤというヒトが大好きだと。
それは、私にとって初めての告白でした。
ずっと好きだったヒトは私を友達として見ているのがわかっていました。
だから、だからこそ、私はハルを大好きなまま、今この場所にいます。
ハルの幸せを誰よりも望んでいる私の幸せはハルの笑顔です。
中学生の頃からずっと、ハルの笑顔が見たいと、一人占めしたいと思ってました。
高校の時は少しだけ距離を置いていましたが、私はやっぱりハルが好きで大好きで、どんな時も一緒にいられるようにメイクを勉強しました。
今日もメイクをさせていただいて、やっぱり大好きでした。
諦めるとか、忘れるとか、そんなことはできません。
だって、私の全てはハルのために存在しているからです。
今日、この日を境にハルはナツキ君のお嫁さんになります。
ずっと、ハルがなりたかった花嫁姿を私は少しでも手伝えて、とても幸せでした。
これからは、一番の親友としてハルとナツキ君が幸せな姿をそばで見守っていきたいと思います。
―――8年分の片思いをやっと打ち明けられてすっきりしました。ありがとうございました」
リエの、一番の親友だと思っていた彼女の本心がアタシの涙を誘う。
笑顔のままぽろぽろと涙を流すリエがアタシを見ている。
アタシはそんな彼女を抱きしめる。