tipe-DOLL【No.1007】
「健、入るわよ。」

ベッドに寝転がっていた健は身体を起こした。

「美子。…もう大丈夫?」

「うん。今日はありがとね。」

美子はベッドの端に腰を下ろした。

無言の時間が二人の間に流れた。

「…怖かったね。」

美子が呟くと健も頷いた。

「…うん。怖かった。」

「モンスターって初めて遭遇したけど、本当にモンスターって感じだったわね。」

「うん。殺されるかと思った。」

健は再び横になり、天井を見つめた。



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