tipe-DOLL【No.1007】
ベッドと小さな椅子と棚とゴミ箱と赤いラジオ。

それだけが置かれている殺風景な部屋でエリカは膝を抱えて座っていた。

部屋のチャイムが壊れそうなか細い音で鳴った。

「はい。」

「エリカ。入るよ。」

篠宮だった。

白衣を着ず、Tシャツにジーンズというラフな服装だ。

手にはコンビニの袋を下げている。




< 18 / 76 >

この作品をシェア

pagetop