tipe-DOLL【No.1007】
篠宮は腕の中にいるエリカに言った。

脱ぎ散らかした下着や衣服がベッドの下に落ちている。

「エリカ。気持ちよかったかい?」

「…気持ちいい?」

エリカは不思議そうな目で篠宮を見上げた。

篠宮は笑ってエリカの頭を撫でた。

「そういうプログラムはしていなかったな。さて、と。」

篠宮が起き上がり、下着をはき服を着出すとエリカも身体を起こした。

「帰るよ。また様子を見に来る。」

「はい。」

「じゃあな。…エリカ。」

「はい。」

「…外を出歩く時は十分気をつけろよ。」

「…はい。」

軽く微笑んで篠宮は部屋を出て行った。

エリカは裸のまま、再び膝を抱えていた。




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