tipe-DOLL【No.1007】
□それぞれの想い
天井も壁も床も白一色の研究室で篠宮は煙草をふかしていた。

もちろん換気ファンは全開。

「失礼します。篠宮博士、よろしいでしょうか。」

白衣を着た若い女性が入ってきた。

ショートカットからのぞくゴールドのピアスがキラリと光った。

「どうぞ。何の用かな。相馬麗子(ソウマ レイコ)くん。」



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