tipe-DOLL【No.1007】
麗子は書類の散乱した机を整え、篠宮のコーヒーを淹れた。

「どうぞ。」

「ああ、ありがとう。相馬は気がきくな。」

整った口元を緩め、篠宮は笑った。

麗子は熱くなる頬をごまかすように事務的な声を出した。

「兵器開発技術部より報告です。爆弾の小型化が可能かもしれないとのことでした。」

「小型化…ね。」

篠宮は左目にかかる長い前髪を指でいじっている。

彼の癖だ。



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