tipe-DOLL【No.1007】
研究棟のエレベーターの中で麗子は顔を歪めた。

篠宮はセンターに徴集された研究者の中では最年少の33歳だ。

麗子は彼の第一助手として配属されて3年になる。

篠宮はおそろしく優秀な研究者でDOLL部門――人造人間開発部門――の最高責任者を任されている。

何事にも執着を示さない篠宮のDOLL開発への情熱は麗子の目には異常に映っていた。




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