tipe-DOLL【No.1007】
麗子は震える足で部屋を後にし、階段を降りた。

ついに耐えきれず、道の真ん中に座り込んでしまった。

篠宮のエリカに対する執着は異常だ。

あれは自分の開発したDOLLを見る目じゃない。

篠宮はエリカに女を見ている。

尊敬する研究者であり、密かに一人の男性として篠宮を慕っていた麗子はしばらく立ち上がることが出来なかった。



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