tipe-DOLL【No.1007】
その話を聞いてもエリカは表情も変えず、何も言わず座っていた。

「そんな事より。検査はどうだった?」

麗子はファイルを開き、努めて無機質な声を出した。

「特に問題はありませんでした。内部圧が少し低かったので、サプリメントTB2をいつもより多目に摂取させます。」

「そうか。内部圧…」

篠宮は黙って、左の前髪をいじり始めた。




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