tipe-DOLL【No.1007】
エリカが出て行くとすぐに篠宮は煙草に火をつけた。

彼がエリカの前では決して喫煙しないことに麗子は気が付いていた。

「エリカ…外出しているんですか?」

無表情で無感情なエリカが自分から外に出ていた。

麗子にとっては驚くべき事実だった。

「ああ。時々出てるみたいだ。こないだはモンスターから人を守ったらしい。」

「モンスターから!?エリカに故障はなかったんですか!?」

篠宮は立ち上がり換気ファンを入れた。

ファンの下に立ち、細い煙を吐き出した。



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