tipe-DOLL【No.1007】
□笑顔と孤独
モンスターに遭遇した翌日の健と美子は大変だった。

担任に報告した後、警察で事情聴取。

二人ともエリカについては口をつぐんでいたので、説明は非常に困難だった。

結局『気付いたらモンスターが勝手に倒れていた』という、どう考えてもおかしい報告をしたのだが、警察は納得した。

そういうこともあるのかもしれないとのことだった。

それだけモンスターの生態については不明な部分が多いのだろう。

健は自分たちの虚偽の報告が国の上層部の研究者たちに影響を与えやしないか内心ヒヤヒヤしていた。



< 43 / 76 >

この作品をシェア

pagetop