tipe-DOLL【No.1007】
「やぁ。エリカ。」

「篠宮博士。」

篠宮は相変わらずTシャツにジーンズという服装でエリカのところへやってきた。

一脚しかない椅子に座ると嬉しそうに微笑んだ。

「ちゃんと部屋でじっとしているみたいだね。」

「はい。そういう指示でしたから。」

「…そうだな。身体の調子はどうだい?」

「異常ありません。」

「そうか。よかった。」

エリカは水を汲みに行く篠宮の背中を見つめた。



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