tipe-DOLL【No.1007】
篠宮はじっと自分を見つめるエリカの視線に気付いた。

目だけで問いかけるとエリカはゆっくりと口を開いた。

「…篠宮博士。」

「ん?」

「知りたいことがあります。」

エリカがこんなことを言うのは初めてだった。

篠宮は内心かなり驚いていたが、それを隠し何でもないように言った。

「何だい?」

再び椅子に座り、足を組む。

エリカはベッドの端に腰をかけて、篠宮と向き合った。



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