tipe-DOLL【No.1007】
いつものようにエリカの家を訪ねた篠宮はアパートの近くにいた少年と少女のことを思った。
こんな場所になぜいるのだろうか。
「博士?」
「え?」
エリカが不思議そうな顔をしている。
その顔を見て篠宮は自分が話の途中で黙りこんでしまったことを思い出した。
「ああ、ごめん。」
「いえ…」
「うん。で、えーと…ああ、そうだ。明日の宇宙カプセルの試乗の話だったな。」
「はい。」
「まだ試作段階だけど、だいぶ完成形に近いものが出来たらしい。とりあえずまだエリカは何もしなくていい。ただ乗って、雰囲気だけ確かめてくれれば。」
「わかりました。」
その時、わずかに開いた窓から話し声が聞こえた。
少し甲高い女の子の声と穏やかな男の子の声。
エリカの視線がみるみる内に窓に吸い寄せられる。
こんな場所になぜいるのだろうか。
「博士?」
「え?」
エリカが不思議そうな顔をしている。
その顔を見て篠宮は自分が話の途中で黙りこんでしまったことを思い出した。
「ああ、ごめん。」
「いえ…」
「うん。で、えーと…ああ、そうだ。明日の宇宙カプセルの試乗の話だったな。」
「はい。」
「まだ試作段階だけど、だいぶ完成形に近いものが出来たらしい。とりあえずまだエリカは何もしなくていい。ただ乗って、雰囲気だけ確かめてくれれば。」
「わかりました。」
その時、わずかに開いた窓から話し声が聞こえた。
少し甲高い女の子の声と穏やかな男の子の声。
エリカの視線がみるみる内に窓に吸い寄せられる。