tipe-DOLL【No.1007】
篠宮はそんなエリカをじっと見ていた。

「博士…外から…」

「うん。さっきアパートの周りに男の子と女の子がいたからね。」

「アパートの…?こんな所に…」

「気になる?」

エリカは何も答えなかったが、表情を見れば明らかだった。

篠宮は前髪をいじり、ふうっと息を吐き出すと笑顔を作った。

「ちょっと待っててな。」

そう言って外に出て行った。



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