tipe-DOLL【No.1007】
古びたドアの前に立ち、篠宮は二人に言った。

「はじめに言っておく。この場所にエリカという少女がいることは他言無用でお願いしたい。」

「わかりました。」

二人は素直に頷いた。

「信じてるよ。」

篠宮は柔らかく微笑むとドアを開けた。

殺風景な部屋のベッドの上にエリカが座っていた。



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