tipe-DOLL【No.1007】

「君たちは地球に隕石が…まぁ正確に言えば崩れた太陽のカケラが接近していることを知っているね？」

健と美子は同時に頷いた。

「衝突すれば確実に地球は木っ端みじんだ。しかし、残念なことに衝突は避けられない。毎日軌道を測定しているが、地球から逸れることはなさそうだ。」

「環境劣悪、おまけにモンスターなんてものまで発生しだしたこんな星で生きていたいのか、俺には全くわからないが、どうやら人間は死にたくないらしい。」
そこまで言うと篠宮は隣に座るエリカの頭を撫でた。

「エリカはそんな愚かな人間たちを救うために生み出した。俺の手でね。」