アンノ、テメェよぉ
歩み
しまじめと、雨が降るとパンデミックが起こる。
背後から徳性の香りがした。アンノだ。

「オレさあ、なんか浮かれているんだよね」

オーケー、冷静に話し合おう、ジョー。

わけわかめ。

アンノの冷静な指先が、背骨に触れる。吐息が漏れる。

自分の、ね。

アラーキーを三倍盛ったような声。

「アリサン、好きだよ」

猫なで声。怖いぜ。
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