女子高生と鉄のヒトガタ
それからは他愛のない話をしながら歩みを進めた。今日あった授業の話、休みの日の話、それと恋愛話。お互いにつきあってる人はいないけど、やっぱりこういう話題は花が咲く。
「あ、そうだ。」
思い出した様にアヤが立ち止まった。通学鞄を開けて何かを探している。「どうしたの?」
私も立ち止まる。アヤの鞄から出てきたのは封筒が一つ。薄いピンクの横型の封筒だった。
「廊下で一年生に渡されたんです。先輩宛てですけど…」
差し出された封筒を受け取る。表には「守里凜様」と綺麗な字で書かれ、裏はハート型のシールで封をされていた。右下にはクラスと差出人の名前。知らない名前だけど、それは女の子の物だった。
「それ…ラブレターですよね。」
中身は見てないけど、十中八九そうだろう。どうやら私は年下…それも女の子から好かれ易い様で、こういう手紙を貰うのは初めてじゃなかった。だからこそあまり驚きもしないのだけど。
「多分そうね。返事、書いてあげなきゃ。」
想いの詰まった手紙を鞄にしまい込み、アヤを連れて目的地に着く為の最後の角を折れる。
目に映るのは大型のゲームセンター。とは言ってもゲームだけじゃなく喫茶店なんかもあって、いわゆる「アミューズメ
「あ、そうだ。」
思い出した様にアヤが立ち止まった。通学鞄を開けて何かを探している。「どうしたの?」
私も立ち止まる。アヤの鞄から出てきたのは封筒が一つ。薄いピンクの横型の封筒だった。
「廊下で一年生に渡されたんです。先輩宛てですけど…」
差し出された封筒を受け取る。表には「守里凜様」と綺麗な字で書かれ、裏はハート型のシールで封をされていた。右下にはクラスと差出人の名前。知らない名前だけど、それは女の子の物だった。
「それ…ラブレターですよね。」
中身は見てないけど、十中八九そうだろう。どうやら私は年下…それも女の子から好かれ易い様で、こういう手紙を貰うのは初めてじゃなかった。だからこそあまり驚きもしないのだけど。
「多分そうね。返事、書いてあげなきゃ。」
想いの詰まった手紙を鞄にしまい込み、アヤを連れて目的地に着く為の最後の角を折れる。
目に映るのは大型のゲームセンター。とは言ってもゲームだけじゃなく喫茶店なんかもあって、いわゆる「アミューズメ