一年目からのLOVE
玲奈は私が頷くと優しく笑った。

「あんた達は、お互いが不器用なだけなんだから。
ただ、それだけ。
だからさ、きちんと気持ちを伝えあいなさい?
それで伝わらなかったら、勿体ないよ」
言い終わったあとは癖なのか、思いっきり私の背中を叩く・・・・・・

もんの凄く痛いんだけど・・・
「蜜柑、もう教室戻る? どうする?」

「うん。私は委員会があるらしいから、そろそろ戻るけど。
玲奈は?」

「私はもう少しここにいるわ♪」

「分かった!
ありがとね、色々と。


あと、ごめんね・・・・・・」
私はそれだけ言うと、弁当箱を抱え裏庭を出た。




本当にごめんね、玲奈。
本当はもっと言いたいことがある。
でも、上手くまとめられないし・・・・・・
 言い訳がましいだけだから。



だから、私は・・・・・・
玲奈がこれからも賢ちゃんと上手くいくことを願っているよ。
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