学校トランプ
龍も一歩前に出た。


「うち、怖いけど…夏帆と優梨と一緒にいたい」


「あおい、いいんだよ?」


「ううん…行くよ」


あおいも一歩前に出た。


「萌香は苦しかった…萌香を殺したやつを絶対許さない」


「小結…」


夏帆は言った。


「萌香の死は無駄に出来ないよ」


小結は真っ直ぐみんなを見て、一歩前に出た。


「これで分かった?夏帆」


「私達はついて行くよ、全員ね」


優梨と琴葉はそう言って笑った。


「じゃあ…推理します?」


「そうだね」


夏帆たちは考えた。

七道修平は自殺、でも死体は消えた。

次期理事長は全員行方不明。

裏切り者は4人。

あの背丈からするとあたしたちと同じ、学生。

JokerはQと時雨に2枚ずつ。

残り6枚の持ち主はまだ変わっていない。

Jokerを奪った相手は殺すこと。

殺し損ねたら、2人とも殺される。


「Qが言ってたの…全ては復讐のため…Jのためだって」


「復讐…?Jって誰?」


「たぶんボスみたいな存在なんじゃないかな」


「他の3人を集めた主催者とかそんな感じ?」


「殺し損ねた人たちを殺しているのがQ。ボスがJ」
< 67 / 79 >

この作品をシェア

pagetop