学校トランプ
「彰が…やったの?」


「うん♪だってさー、うぜーんだもん」


笑顔が消え、夏帆たちは睨まれる。


「そんな…」


「死ぬのは嫌だとか、そーゆーこと言ってねぇで…な、優梨?」


こいつ…

絶対危ない…

ガラッ


「あれ?先約かしら?」


「時雨っ…」


「Joker持ってます?えーと、日坂さん?」


スタスタ

彰を無視して夏帆たちに近づいてる。


「2枚持ってるんですよねー…くれません?」


サッ

彰は夏帆たちの前に立った。


「おい、無視するとか…止めね?」


チキッ

彰はカッターを出して時雨に襲い掛かった。

サッ

時雨は避ける。


「俺の幼馴染は守らなきゃいけないんでね」


ジリ…

彰と時雨はどちらも動こうとしない。


『俺の幼馴染は守らなきゃいけないんでね』


この言葉…

夏帆は、この現状の原因は彰ではないと感じた。

じゃあ…誰なの?


「風見!!」


夏帆が一瞬考えていたとき、優梨は走ろうと駆け出した。
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