ダーリンは吸血鬼!?



暁はフっとその場を
立ち去って美宇のもとへ
戻った。



「美宇ーっ
なんかゴメンっいきなり
行っちゃって。」




「んーいいけどぉ。
放課後、何かおごって
くれるならぁ♪」




「えーっ
そんだけでっ!?
それはないよぉ~」




じゃあいいんだ?
とも言う素振りで
美宇はアタシの顔を
覗き込む。


「はいはい。
おごりますよ。

旨い棒一本ね★」



途端に美宇の目が
キランと光る。


「あーっ
ごめんごめんっ。
クレープはどぉ?」


すると美宇はたちまち
キュピーンとなって


「うん♪
ゴチになりますぅ♪」


と言った。




おそるべし、
美宇。
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