一線  死神は舞う
「美しいでしょう?」


アリアが口を開く。



「ここには、

神の森で育った木々が

並んでいるのですわ。


宮殿内よりも平和ですのよ」




「俺には

きれいとかわかんねーけどさ、

なんか・・・落ち着くな」



森を抜けるまで、

それ以上何も話さなかった。



各々が

各々の世界に浸っているかのように。
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