一線  死神は舞う
二人の門番の間を通り、

まっすぐ続く道を進む。



左右の景色は

森と打って変わって、

レンガ造りの、

割と低めな家が並ぶ。



未美が行きたがっていつも見ていた、

オランダやロンドンの町並みに似ていた。





・・・きれいだ。




ここが空だということを、

忘れてしまうくらいに。
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