一線  死神は舞う
突然、

ヴィラが歩き出した。



「ちょ・・・

どこ行くんだよ?


入口

ここだろ?」




「一周してみようと思ってな。


拓弥、

怖いなら

ここで待っていても構わないが・・・」




「じ・・・冗談じゃねぇよ!


怖いわけねぇだろっ」





とは言ったものの、

踏み出した一歩は

ものすごく重く感じられた。
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