一線  死神は舞う
「すみません。


私ではお役に立てないかと・・・。


今朝方

森へ向かわれた旦那様なら、

何かご存知かもしれません。


どうぞ、

中でお待ち下さい」




メイドが、大きく扉を開く。



ヴィラは俺に向かって小さく頷くと、

静かに一歩を踏み出した。



「そうさせていただけると助かります」
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