一線  死神は舞う
っし!!


飛べ!!



地面を思いきり蹴り上げ、

勢いよく飛び上がる。



自分でも信じられない速さで、

体が上昇していく。





宮殿の高さを超え、

洞窟の方へと降下する。


恐ろしいほど速く地面が近づいていく。



ただ、このときの俺は、

恐怖なんて忘れていた。






急げ。







それだけが頭に浮かんでいた。
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