一線 死神は舞う
勢いをどうやって緩めて、
どうやって着地したのかなんて、
覚えていなかった。
足がとまったのは、
洞窟の前だった。
一歩を踏み出したくない自分がいた。
さっきは何も感じなかったこの入口が、
俺を拒んでいるように思えてならなかった。
どうやって着地したのかなんて、
覚えていなかった。
足がとまったのは、
洞窟の前だった。
一歩を踏み出したくない自分がいた。
さっきは何も感じなかったこの入口が、
俺を拒んでいるように思えてならなかった。