僕様王子に全てを奪われてⅡ
「後部座席に移動してくれ」
え?
元がわたしから視線をそらした
額に手を置いて、深いため息をつく
「ちょ…」
「乙葉お嬢様、早く後部座席にお戻りください」
…なんだよ、それ
むかつく
意味がわからない
どうして、そうなるんだよ
なに、勝手に一人で決めてるんだよ
言いたいことがあるなら、わたしに言えよ
「はいはい、そうですかっ!」
私は助手席から降りると、車には乗らずにずかすかと歩道を歩き始めた
すぐに携帯が鳴る
相手は元だ
『どこに行く』
「一人で帰る」
『何を考えてるんだ』
「それはこっちのセリフだ
先に帰ってろ」
私は電話を切ると、地下鉄の駅の階段を下りて行った
え?
元がわたしから視線をそらした
額に手を置いて、深いため息をつく
「ちょ…」
「乙葉お嬢様、早く後部座席にお戻りください」
…なんだよ、それ
むかつく
意味がわからない
どうして、そうなるんだよ
なに、勝手に一人で決めてるんだよ
言いたいことがあるなら、わたしに言えよ
「はいはい、そうですかっ!」
私は助手席から降りると、車には乗らずにずかすかと歩道を歩き始めた
すぐに携帯が鳴る
相手は元だ
『どこに行く』
「一人で帰る」
『何を考えてるんだ』
「それはこっちのセリフだ
先に帰ってろ」
私は電話を切ると、地下鉄の駅の階段を下りて行った