僕様王子に全てを奪われてⅡ
夕御飯がぁ……

私は部屋に入ると、クーラーをつけた

乙葉さんは、ベッドにどすんと座ると足を組んだ

綺麗な足

モデルさんみたい

「おい、愛子、どうして聖一郎とラブラブになったんだ」

「は?」

私は首をかしげた

どうして…って聞かれても、こうやって仲良くなったとは言えない、かも

これがきっかけっていうのがあるのかな?

「うーん」

私は腕を組むと、唸り声をあげた

「ところで、どうして振られたんですか?」

「わからん
元が、有栖川の馬鹿って言うから、馬鹿じゃないと言ったら
勝手に怒ったのだ
むかついたから、そのまま車を降りてここに来た」

「はあ…」

それって、焼きモチなんじゃ…ないのかな?

乙葉さんって、有栖川がまるで好きみたいに行動してるから・・・それで誤解してるんじゃ…ないの?
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