僕様王子に全てを奪われてⅡ
相談という名の……
夕方、教室を閉める直前にスーツ姿の高波さんが駆け込むように入ってきた
「先生にご相談がありまして」
笑顔で僕に近づいてくる
「もう今日はおしまいよ」
帰り仕度を整えた飯島さんが、冷たく高波さんに告げる
「飯島さん、あとは僕がやるから
先にあがってください」
僕は、敵意むき出しの飯島さんに声をかけた
「でも…」
「大丈夫ですから
母には少し遅れると伝えておいてください」
「え、ええ、わかりました」
飯島さんは納得のいかない顔で、教室を出て行った
「先生、もしかしてこの後、ご用事が?」
「あ、ええ、平気ですよ
お見合い相手の方と、自宅で食事をするだけですから」
僕はにっこりと笑った
母が勝手に用意した席ですけどね…
椎名さんと須山さんには大変申し訳ない思いで心苦しいですよ
母の勝手な陰謀に、巻き込まれてしまって
「先生にご相談がありまして」
笑顔で僕に近づいてくる
「もう今日はおしまいよ」
帰り仕度を整えた飯島さんが、冷たく高波さんに告げる
「飯島さん、あとは僕がやるから
先にあがってください」
僕は、敵意むき出しの飯島さんに声をかけた
「でも…」
「大丈夫ですから
母には少し遅れると伝えておいてください」
「え、ええ、わかりました」
飯島さんは納得のいかない顔で、教室を出て行った
「先生、もしかしてこの後、ご用事が?」
「あ、ええ、平気ですよ
お見合い相手の方と、自宅で食事をするだけですから」
僕はにっこりと笑った
母が勝手に用意した席ですけどね…
椎名さんと須山さんには大変申し訳ない思いで心苦しいですよ
母の勝手な陰謀に、巻き込まれてしまって