僕様王子に全てを奪われてⅡ
「まいったな」
僕はぼそっと呟くと、耳の後ろを人さし指で、かりかりと掻いた
しばらくは高波さんの話に流されていれば平気ですよね
僕は写真を手に取ると、じっと眺めた
「愛子ちゃんと付き合ってるんですか?
お見合い相手がいるのに?」
「えっ? あ…その…このことは滝沢さんには内緒に…」
「ええ、いいですよ」
高波さんがにっこりと笑った
僕はほっと息をつく
まるで、黙ってくれている高波さんに安心するかのように
「ただ…タダで黙っているってなると…思わず口が滑ってしまうかも…」
「え? それは…」
僕は写真をテーブルに上に置くと、視線を高波さんの目に会わせた
「これ次第って、口が堅くなったり、軽くなったり?」
高波さんが手をあげると、親指と人差し指で円を作る
お金次第ってことですね
まあ、それを狙って会話をしているわけですけど
僕はぼそっと呟くと、耳の後ろを人さし指で、かりかりと掻いた
しばらくは高波さんの話に流されていれば平気ですよね
僕は写真を手に取ると、じっと眺めた
「愛子ちゃんと付き合ってるんですか?
お見合い相手がいるのに?」
「えっ? あ…その…このことは滝沢さんには内緒に…」
「ええ、いいですよ」
高波さんがにっこりと笑った
僕はほっと息をつく
まるで、黙ってくれている高波さんに安心するかのように
「ただ…タダで黙っているってなると…思わず口が滑ってしまうかも…」
「え? それは…」
僕は写真をテーブルに上に置くと、視線を高波さんの目に会わせた
「これ次第って、口が堅くなったり、軽くなったり?」
高波さんが手をあげると、親指と人差し指で円を作る
お金次第ってことですね
まあ、それを狙って会話をしているわけですけど