僕様王子に全てを奪われてⅡ
「あ…最初に言っておく!
わたし、あなたと結婚するつもりなんて、これっぽっちもないから
でも私、あなたを使って結婚をしたい」

「はあ?」

「あ…ちがっ
そうじゃなくて…うーんっとねえ
面倒臭いなあ…えっとねえ
あなたを利用して、あなた以外の人と結婚をしたいってこと
わかった?」

「はあ…」

僕は、またお茶を飲みそうになって…手を止めた

これを飲むわけにはいかない

「ようは嫉妬させたいんだ
でもあの人は私が何をしても、怒ったり嫉妬したり苛々したりしないんだ
だから、逃げ道がない状態になったら…少しくらいは振り向いてくれるかなあって」

「はあ…」

「『はあ』じゃないの!
今、ここに誰もいない間に、私の計画に賛成して協力してくれないと困るんだよっ」

この人は……僕と結婚するつもりはないんですね

なんか、気がぬけちゃいましたよ



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