僕様王子に全てを奪われてⅡ
「もう少し頑張ってみればいかがですか?」
「頑張っていいのか?」
「粘り勝ちっていう作戦もありますし」
「それ…どんな作戦?」
「…まあ、ひたすら粘るとか…」
椎名さんがにこっとほほ笑んだ
寂しそうで、悲しい目だった
椎名さんはコクンと頷くと、両手で自分の頬を叩いた
ぱちんと乾いた音が鳴った
え?
なんで、叩いているんですか?
痛くないんですかっ
「そうだな
頑張ってみるか
望みはなくても…どうにかなる」
それは…どうでしょうかね
相手の気持ちが変化しなければ、意味がないですから
「…てことで、有栖川…下の名前のほうが親しみがあるかっ
聖一郎、着ものを脱ぐ」
「は、はひ?」
椎名さんが再び立ち上がって、着ものの帯に手をかけた
「ちょ…ちょっと」
「頑張っていいのか?」
「粘り勝ちっていう作戦もありますし」
「それ…どんな作戦?」
「…まあ、ひたすら粘るとか…」
椎名さんがにこっとほほ笑んだ
寂しそうで、悲しい目だった
椎名さんはコクンと頷くと、両手で自分の頬を叩いた
ぱちんと乾いた音が鳴った
え?
なんで、叩いているんですか?
痛くないんですかっ
「そうだな
頑張ってみるか
望みはなくても…どうにかなる」
それは…どうでしょうかね
相手の気持ちが変化しなければ、意味がないですから
「…てことで、有栖川…下の名前のほうが親しみがあるかっ
聖一郎、着ものを脱ぐ」
「は、はひ?」
椎名さんが再び立ち上がって、着ものの帯に手をかけた
「ちょ…ちょっと」