僕様王子に全てを奪われてⅡ
「わたしぃ…お花とかやったことないからぁ
聖一郎に教えてもらいたぁい」

僕の背筋に寒気が走った

なんか…僕と二人きりで話す口調と違い過ぎて…気持ちが悪いんですけど

それに…椎名さんの後ろにいる男性の視線も怖いんですけど…

あの方が、椎名さんの想い人でしょうか?

「あの…好きな方っていうのは…」

「ああ、後ろにいる元だ
ふふふ、うまくいったぞ!
わたしはあいつに抱かれた」

「はあ…それはいいんですけど
僕との関係を…きちんと話しましたか?」

「いいや
話してない」

「なんでですかっ!
誤解されちゃうじゃないですか」

「うん
嫉妬や焼きモチを焼いてもらいたいから
言ってない
それだけだ」

それだけだ…じゃないでしょうがっ!

僕はすっごい怖い目でにらまれてるんですよっ

どうにかしてくださいよ

ちゃんと

話してくださいよ

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