僕様王子に全てを奪われてⅡ
「ちょっと…聖一郎さん、こちらに来てください」

飯島さんが僕の耳を引っ張った

「いたたたたっ」

耳が痛くて、僕はつい声に出してしまう

「やあん、聖一郎、平気?」

「あんたはついて来ない!」

飯島さんが椎名さんを睨んだ

「うーん、寂しいなあ
せっかく聖一郎に会いに来たのにぃ」

「うるさいっ
ほら、こっちに来て!」

椎名さんが僕の腕から離れると、飯島さんが力の限り耳を引っ張っる

痛いんですってばっ!

耳が取れちゃいますよ

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