僕様王子に全てを奪われてⅡ
「今夜…覚えておいてくださいね
寝かせませんから」

僕は愛子さんにほほ笑むと、居間を出ようと愛子さんに背を向けた

「よっし!
今日から高波計画開始よっ」

愛子さんの明るい声が聞こえてきた

もうすっかり元気になってるし…

何だったですか、さっきの寂しそうな瞳は!

演技ですか?

はああぁ…なんか、僕、愛子さんに振り回されている気がする

…たぶん、振り回されてる

僕のズボンのポケットから、携帯がブルブルと震えるのがわかった

「僕は着替えてきますから…愛子さんも、出かける準備をしてください
くれぐれも、胸は…」

「わかってるよ」

愛子さんはにこっと笑う

本当にわかってるんですかっ?

絶対に、高波さんには胸を見せないでくださいよ

谷間なんて…

見ようものなら、僕が殴ってやります

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