君から僕が消えるまで
「岡田…その呼び方まじ止めろって…そんで重いから」


健一から降りた彼はすぐ前に回り込んで来た。



「何~?お前鈴木見てたんだろ~?」


「なっ…ちっ、ちげーよ。時計見てたんだよ…アホっ!!」


「ムキになるとこが更に怪しいなぁ…♪」



彼は岡田康広。

いちよう俺の友達らしい…。


彼は鈴木未来とその親友の高橋結衣が好みらしい


それで、初日なかよさげ(らしい…)に話してた俺に話しかけて来た…と言うわけだ。


彼は野球部でツンツンと髪を逆立てていて、無駄にテンションが高いのが印象的である。



「おはよう健チャン。朝から元気そうでなによりだ…。」


「斉藤まで…止めてくれよ。…しかも元気なのは、岡田氏だけだから…。」



涼しそうに1人微笑んでいるのは、斉藤圭吾。


岡田と同じ中学らしいが、髪は軽く長くて背も高いし顔立ちも通っていて雰囲気も落ち着いている。

斉藤は凄く女子にもてる。


岡田と同じ人間とは思えない。


更に、こんな正反対の二人が一緒に居るか…それは健一にもわからない問題だった。



ー世の中はアンビリーバボな事ばっかだぜ…。


< 14 / 81 >

この作品をシェア

pagetop