君から僕が消えるまで
次の朝
「待ってるから」
なんて言っていた彼女は珍しく本当に自分より早く来ていた。
「おはようっ♪」
そして何事もなかったかのように微笑んだ。
そして、その日の昼休みの事だった。
僕等は鈴木未来、高橋結衣、岡田康広、斉藤圭吾、中村健一の五人で昼食をとっている。
天気が良いので僕等は屋上でお弁当を広げていると
彼女が思いついたように喋る。
「ねぇ、明後日の日曜日さ~皆でピクニック行こうよっ♪」
そんな突拍子のない彼女の発言に四人は目を丸めた。
「ピクニックって…どこに?」
面倒くさげに話す圭吾の質問に彼女は目を輝かせた。
「どこでもいいよっ♪とにかく健チャンにこの辺の事もっと知ってほしいじゃない?」
「結衣良いと思うなぁ~♪楽しそうだしっ」
結衣が楽しげに体を左右に揺らす。
明るい茶色のクルクル巻いた髪が太陽に反射して少し眩しい。
「未来チャンと結衣チャンが行きたいなら、俺様も賛成~っ♪」
岡田が調子良く手を伸ばす。