君から僕が消えるまで
「ってかさぁ~せっかくお前の為に未来チャン達が考えてくれてんだから…お前に断る権利はないよなぁ~…。」
急に話を振られた健一は言葉につまる。
「えぇ~っと…俺は…」
あやふやに返答に困っていると彼女は上目ずかいで見上げてくる。
「お願い…健チャン~皆で行こう?」
「うっ…ぅ…うん。」
「やったぁ♪決まり~健チャンありがと~楽しみだなっ!!」
彼女は心から嬉しそうに笑っていた。
そうやって彼女が笑うから…。
なんだって良かったなって思えてしまうんだ。
俺は小さく斉藤に誤りながら、正直少し期待して日曜を待ったのである…。