君から僕が消えるまで



「見て~ほらっ!!健ちゃん!!あれ、可愛い~!!」



「まじだっ!!あのゴリラ…何か鈴木に似てない?」



「コラー!!似てないでしょ~が~!!しかも未来だってばぁ―原点二点だよ!!」




その後は彼女のテンションもいつも通りで、凄く楽しかった。




だから…あっと言う間に時は過ぎて…。



「やぁ~笑った笑った♪健ちゃん面白すぎだよ~!!」



「もうバテバテだって…歩きまくりじゃね~か…」



「も~若いのにダメだなぁ!!」



「ほらっ見て!!あそこにプリクラ機あるよ~♪撮ろう、ね?お願い!!」



「え…俺…プリクラとか嫌いなんだよな…」


「お願いっ!!ねっ?ねっ?一回だけ!!」



プリクラは本当に嫌いだった…。
だって、ずっと思い出に残ってしまうから…。




それでも…




「…わかった…」




彼女となら、思い出に残っても良いかな…って思えたんだ。





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