君から僕が消えるまで



「何か…うける!!このプリクラやばいよ~!!」



彼女はそれを見てしきりに笑っていた。


それは普通のプリクラではなく、そこの動物園限定の顔を動物の枠にはめるやつだったからだ。




「未来ケータイに貼ろうかなぁ~」



「健ちゃんは…どうする?」



何だか彼女が心配そうにしていた。




「じゃあ…俺も、貼るよ…」



すると彼女はうっすらと優しい笑顔を浮かべると俺のつまらない真っ黒なケータイを受け取る



そして裏のふたをパカッと開けた。



「え…?」




そしてそこへプリクラを貼る。



「はい、出来上がり~♪お揃いだね!!」



俺はゆっくり彼女からケータイを受け取る



彼女のジャラジャラとストラップの付いたケータイの裏に同じように貼った。





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