君から僕が消えるまで



「あ~何二人ともラビラブしてんの~?」



遅れて来た結衣は健一と未来を指差す。



「はっ!?なっ…ラブラブとかしてないし!!」



恥ずかしくてついムキになってしまう。

「なっ、鈴木!!」


「未来だってば―!!」



そんな二人のやり取りを遮るように斉藤の一言。



「バス、後三分で来ますが?」



四人の行動が一瞬停止し、みんな斉藤を見る。




「これ逃したら、次来るの七時…家に着くのは八時後」



「やっば―――い!!速く速く―!!」



「も~結衣達が遅れて来るからぁ~!!」
未来が叫ぶ。

「たった15分じゃな~ぃっ!!」

結衣が言う。

「いや、15分もだろっ!!」

健一が突っ込む。


「結衣ちゃんを責めるな――!!」


岡田の馬鹿が叫ぶ。


「はいはい。後一分」


斉藤の一言。




何とかバスには駆け込めた…。




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