君から僕が消えるまで
学校の退屈な授業。
先生がやる気なく眠くなるような抑揚のない声を
約一時間、お経のように語り続け
記号のように文字がズラズラと並べられて行く、
―これから機械でもい~じゃんかよ…
などと考えてながら、健一はケータイを机の下に隠しながら打ち始める。
するとパコンっと頭に固い物がストライクする。
―ぐゎっ!?
左を見ると彼女、鈴木未来は何事もなかったような涼しい顔で黒板の文字を真剣に見つめていた。
―けっこ~きいたぞ…今のは…。
落下した消しゴムを健一はノロノロと拾い上げる。