君から僕が消えるまで
彼女は主席で入学しただけに、やっぱり頭も良かった。
それに比べて俺は…
そこまで悪くも無いが、最近は平均より少し順位が下がって実は焦っている所もあった。
授業が終わると、彼女は大きく背伸びをした。
「あ~、終わった終わった!!次はお昼だね♪」
「お前さぁ…さっき消しゴム思いっきり投げたろ?」
すると彼女はニヤリと細い笑みを浮かべつてわざとらしく声の音程を変える。
「え~何~?未来わかんない~♪」
健一は証拠として古臭い、昔流行ってたようなキャラクターがプリントされている小さな消しゴムを見せた。
「これが頭に突撃して来たんですけど…こんなダサーイ消しゴムをこんな小さく使う方って…誰かいましたっけ?」