君から僕が消えるまで
それに比べて、健一のは【卵焼き】と【唐揚げ】に【漬け物】…それ以外の三分の二はご飯で埋まっている。
「いただきま~す」
そね箱を開けたとたん、彼女の動作が一瞬止まった。
「え…あの…やっぱ…駄目だった?」
昨日家でも少し考えていたが、やっぱりいつものままで作って来たが…
女の子にこれはなかったか…
「あの…ごめん。それ無理に食べなくてもいいから」
すると彼女はブンブンと大袈裟に頭を左右に振った。
「これ、健一が作ったの?」
「うん…まぁ…」
すると彼女はまたとびっきりの笑顔を見せた。
「嬉しいっ!!全部食べるから♪」