君から僕が消えるまで


それに比べて、健一のは【卵焼き】と【唐揚げ】に【漬け物】…それ以外の三分の二はご飯で埋まっている。




「いただきま~す」


そね箱を開けたとたん、彼女の動作が一瞬止まった。




「え…あの…やっぱ…駄目だった?」


昨日家でも少し考えていたが、やっぱりいつものままで作って来たが…



女の子にこれはなかったか…




「あの…ごめん。それ無理に食べなくてもいいから」



すると彼女はブンブンと大袈裟に頭を左右に振った。



「これ、健一が作ったの?」


「うん…まぁ…」



すると彼女はまたとびっきりの笑顔を見せた。



「嬉しいっ!!全部食べるから♪」




< 54 / 81 >

この作品をシェア

pagetop