君から僕が消えるまで



鐘が鳴ってギリギリに2人は教室に滑り込む。




「セーフ!!」



最初に健一が教室に走り込むと、先生がパコンッと出席簿で健一の頭を軽く叩いた。




「セーフじゃありませんよ中村さん?」


「はい~…」



それを見て、クラスの人達…それと未来まで笑っていた。



「お前もだろっ!!笑ってな…」


すると先生がまた健一をパコンッと叩く。



「はいはい。2人共さっさと席に着いて~授業始めますよ!」


―何で俺だけなんだよ…。



そんな不満も彼女の笑顔で消えて行く。


そんな俺は単純な男でしょうか?




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