君から僕が消えるまで


「そっか…」


「だから…2人が付き合ってるかもって聞いて何となくやいて…お前に当たってたかも…悪ぃ」



そう、少し自己嫌悪になって顔を下に向けている岡田は今どう言う表情をしているのだろう。



でも、初めて。


毎日挨拶して、毎日話して、毎日ふざけて、何となくいつも一緒に居る存在になって、遊んで、相談されて、謝られて…。



初めてかもしれない。




「岡田…俺達友達なのかな?」


「は…?」


岡田は急な可笑しい質問と、異様に真面目な健一に驚いた顔を隠せていない。



「友達…かな!?」


すると岡田も真っ直ぐ健一を見た。



「友達じゃ、嫌?」

「嫌じゃ…ない」


「じゃあ、友達だろ?」



そう言って二人で顔を見合わせて笑った。



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