君から僕が消えるまで


「俺達…絶対変だろっ!!何男同士で友情確かめ合ってんだよ!!」


「確かに…変かも」

俺達は軽くお腹を抱えて笑った。



「そっ…それにしても岡田…その、高橋を守りたいって…何から?」


「いっ…いろいろからだよっ!!…おまっ…そこはツッコんじゃ駄目なとこだぞ!!」


「そっか…アハハ」


また二人で大笑いした。



初めてだった。
友達って言う物と本気で笑う事。



ずっと人前では愛想笑いに作り笑い。



流れるまま流されるまま。
友達と言う表面上の綺麗な言葉ん並べて。


誰一人友達なんて思っちゃいない。



だってみんなそうなんだろ?


心のどこかで、いつも自分以外の人間を疑っている。



友達なんていらない。



―友達って何だよ。



でも俺はその意味が今わかったかもしれない。



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